ナイフには武器として使える大型のものから、爪をほじくるような小さなナイフまで多種多様なものがあります。構造的に大きく分けると、折り畳めて携帯に安全便利なフォールディングナイフと、刀身がむき出しで柄に固定されているシースナイフの2種類があります。シースナイフはそのままだと具合が悪いので、シースと呼ばれる革製の鞘に入れて携行します。
アウトドア用ナイフとしてよく使われるものは…
アーミーナイフ:または
ソルジャーナイフと言います。小型のツールナイフです。軍事目的で開発されたナイフでナイフ・缶切り・ドライバーなど身の回りに必要な道具が1本のナイフに装備されています。赤いハンドルに白い十字で有名なスイスアーミーナイフを見たことがある方も多いでしょう。
サバイバルナイフ:文明から隔絶された場合でも、生きていくための道具として開発されたナイフです。映画「ランボー」などでもお馴染みで、仰々しいスタイルが特長です。
ダイバーズナイフ:潜水をするとき使うナイフで、当たり前ですが錆に強い素材で作られています。水中でロープ、海草が絡んだときの脱出などに使うため、ダイバーには携帯が義務付けられているそうです。
ツールナイフ:ユーティリティなアウトドアナイフです。色々な機能が付いていますから、昔は七徳ナイフなどといっていました。ウインガーやビクトリノックスなどのマルチタイプのナイフがおすすめ。最近はペンチがついたものに人気があります。
刃の材質
大きく分けると錆びないステンレスと、切れ味の炭素鋼の二つに分けられます。炭素鋼にも幾種類かありますが、錆びにくい440Cと呼ばれるものと、カスタムナイフに多用されるATS34と呼ばれる良質な鋼が有名です。
ハンドルの材質
柄のことです。樹脂、木、角など色々なものがあります。趣味のカスタムナイフでは実用性よりも、見た目の美しさから惜しみなく高級素材が使われています。
各部の名前
ざっ と覚えて置いた方がいい名称は、右の図の通りです。刃がついている鋭い部分はカッティングエッジといい、反対の峰の部分はスエッジといいます。突くことを 重要視したナイフには、このスエッジを鋭利にしたものもあり、魚を締めるのには重宝です。シース(鞘)にはたいていベルト通しがついていて、腰ベルトに通 せるようになっています。ちなみに写真のナイフのハンドル材はマイカルタといって樹脂の一種です。とても美しく耐久性もあるため、カスタムナイフにはよく 使われる素材です。
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