自転車 メガネは
スポーツめがね の一種として、そのレンズは各パーツの中でも見え方に直接かかわる部分なので、その選び方は非常に重要です。また単に視認性を高めたものだけではなく、それぞれの目的やシーンを想定して作られた高機能レンズもあります。ですから、今回はこのレンズについて説明します。
素材
まずはレンズの基本、素材と形状について知っておきましょう。耐久性やクラッシュ時の眼への衝撃を考えた場合、レンズ素材に必要とされるのは柔軟性です。プラスチックの一種である「NXT」は高い剛性を誇りながらも、ふたつに折り曲げられるほどの柔軟性をもつ素材。割れにくく、衝撃を吸収してくれる頼もしい存在です。
一般的なアイウエアに使われているのは、同じくプラスチックの一種である「ポリカーボネート」。透明性があるため視界は明るくクリアですが、柔軟性ではNXTに劣ります。
レンズ別特性
ブラインド効果で眼にやさしい「偏光レンズ」
直射日光はもちろんですが、路面の照り返しなど見る対象物以外からの光も、眼にとってかなりの負担になります。そのような光の乱反射を抑えるのが「偏光レンズ」です。眼が疲れにくくなるほか、特にアスファルト上では路面をはっきりと見ることができます。ただし光をカットするよう三枚構造になっているため、どうしてもレンズが暗くなるのが難点です。
「調光レンズ」は1本でフル対応
天候や時間によって光量は大きく変わるので、アイウエアはシーンに応じて使い分けていきたいところ。しかし特にロングツーリングなど荷物を抑えたいシーンでは、何本も携帯することはできません。そんなときは「調光レンズ」を使用したアイウエアをもっていると便利です。紫外線を吸収することでレンズ濃度を変化させ、ひとつのレンズで幅広い
「撥水レンズ」なら雨の日でも心強い
水だけではなく油分まで弾くオークリーのハイドロフォビック加工
さらに雨天時にも対応できるのが、撥水加工が施されたレンズ。雨や泥がつきにくく付着しても落ちやすいので、つねにクリアな視界を確保でき、メンテナンスも非常に簡単です。スポーツアイウエアの最高峰ブランド、特に「オークリー」が採用しているハイドロフォビックというレンズ撥油加工は、水だけではなく油分まで弾きます。
レースの駆け引きには「ミラーレンズ」
マジックミラーの原理で表情をシャットアウト
レースに集中したい人におすすめなのは「ミラーレンズ」です。シドニー五輪の女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子選手が、35km地点でサングラスを投げたシーンを覚えているでしょうか? それまで淡々と走っていたかのように見えた高橋選手が、沈黙をやぶりラストスパートをかけた瞬間でした。その際に使っていたサングラスのレンズがミラーレンズ。ミラーレンズはまぶしさを抑えるだけではなく表情が読まれないため、このように集中力を高く維持することができるのです。心理戦の要素が強い集団で走るロードレースには、特に最適でしょう。本当に最適な
サイクリング サングラスと言えます。
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